2011年5月29日日曜日

ピレネーへの旅 Día 2

ピレネー2日目。早起きをしてホテルで朝食をとりました。
朝食はフルーツ、ヤギのミルクのヨーグルト、3種の自家製ケーキなど。
朝の光と甘い物でちょっとずつ目を覚ましたら、 山登りの準備をしてお昼ごはんのサンドイッチを受け取り、ガイドさんの運転するミニバンに乗っていざオルデサ国立公園へ。

この日はあいにく天気が悪く、私達は雲の中をドライブすることになりました。
5m向こうは何も見えない山道。舗装もされていない、車が1台通るので精一杯の道。
行く手を塞ぐ岩を避けながら崖ギリギリを走るバン。
車の音に驚いた鹿が道を横切り、怠惰なヤギの群れに囲まれながらやっと着いた絶景ポイント。こちらもやはり雲の中に埋もれていました。


                               (ヤギの群れが見えますか?)

「今日は風が強いから、しばらくしたら雲が切れるよ」
と、ガイドさん。
彼の言葉通り、雲の合間から少しだけピレネーの山々が見えてきました。
崖の下にいる野生のヤギ(絶滅の危機にあるそう)を見つけたガイドさん。2年間、森の警備をしていただけあり目が良く、すぐにモルモットなどを見つけていました。私は高いところが苦手なので塀にしがみついて崖の下をちら見することしかできませんでした。


5つあった絶景ポイントの内、最も難関だったのは最後のポイント。
なんと手すりも何もない、幅の狭い場所を歩かなければならなかったのです。


両側は崖。充分幅はあったと思いますが、その時の私には足を踏み外せばまっ逆さまに崖の下に落ちてしまうように見えました。


                           (こんな所を歩くなんて!)

足場も悪いし、最初は歩く気がなかったのですが、皆が雲の中に消えて行き、完全な静寂の中で一人ぼっちで不安になり、泣く泣く皆に付いて行くことを決心。
歩いてというよりも、這って行くと、雲の間に見えるまだ雪の残った山や、雪解け水が流れ落ちる滝があちこちに見えてきました。なんとなくラピュタにいる気分。


                               (ぜひ生で見てもらいたい景色)





私の下手な写真ではあの景色の素晴らしさを伝えきれず残念です。

さて、山の上はとても寒く、雲も厚くなってきたので、場所を替えて谷の下のハイキングコースへ。



今度はさっきいた山を上に見上げて。


深い森の中を行きます。ハイキングコースを通って滝を見に行きました。真っ黒なナメクジを発見。
10センチ近くありました。




1時間程歩いてようやく目的の滝へ到着しました。






滝を見ながらお弁当を食べたらこの日の目的は終了。

帰りは平らな川沿いの道をのんびり歩きました。

こんな所を毎日散歩できたら良いのになぁ。







カフェテリアにあった古い写真。

2011年5月20日金曜日

ピレネーへの旅 día 1

Aragon州のHuesca北部ピレネー山脈の山々に囲まれた小さな町Torlaを訪れました。

Torlaは現地の古い言葉で Torre 塔という意味だそうです。
以前、スペインは多様な言語があると触れた事がありますが、小さな村に行くと私達の知っているスペイン語(Castellano)とは全然違う古い言葉が残っていたりするんですね。
古い言語の名前、ホテルの方に教えてもらったのですが、すっかり忘れてしまいました・・・




宿泊したのはホテルエーデルワイス。村の名前にもなっている塔の真隣のホテルです。
家族経営の小さなホテルですが、木がたっぷり使ってある部屋や屋内に置かれたアンティーク家具など、細部までこのホテルを愛する家族のぬくもりが溢れていてとても居心地が良い宿でした。



部屋についた小さなテラサからはオルデサ国立公園El Parque Nacional de Ordesaが一部見えます。





夕食はホテルに紹介してもらったレストランで頂きました。
田舎のレストランとは思えないおしゃれな店内とおいしい食事にびっくり。





前菜はお豆の炒め物。優しいクリームソースに疲れも癒されました。


後ろはミガス。パンとチョリソの炒め物です。どちらもスペイン料理の定番です。





これは、豚肉のパイ包み焼き。ゴルゴンゾーラのソースがたっぷり。


やはりフランスに近いだけあって、食事もフレンチテイストがちらほら。



牛ほほ肉の煮込み。トロトロに柔らかくてソースもまたおいしかった!


デザートはトレンサ、その名の通り形は三編みです。


バターの効いた生地にドライフルーツやシナモンが折り込まれた温かい焼き菓子でした。


次回に続く・・・









2011年5月19日木曜日

Premios de la Musica

スペインの音楽賞授賞式に行ってきました。
入り口は野次馬とカメラマンで人だかりが。
レッドカーペットにフォトコールを横目に見ながら人込みを掻き分け入場しました。




スペインと言えば世界に誇るフラメンコですよね。2010年に無形文化遺産にも登録されました。
開幕はフラメンコ音楽に欠かせないカホンという打楽器の演奏。
ただの四角い箱のような楽器で友人の家にも置いてありますが、叩いているのは見たことがない。いつも椅子として使われています。



写真のように上に座って叩きます。20人集まるとすごい迫力。息もぴったり合って素晴らしい演奏でした。


フラメンコの踊りと歌の披露。踊り手はカスタネットを鳴らしながら板の上でステップを踏み踊ります。
実はスペイン在住3年目にしながらまだ生のフラメンコを見たことがなかった私。
心を改めて見に行こうと思います。



前にも紹介したことがあるMacaco。




スペインのポップアイコンAlaska。

もっと生演奏があるのかと思ったら、2時間ひたすら賞を授与するだけで正直つまらなかったのですが、ミーハーな私は著名人を見られて大満足でした。

みちばたアート

マドリッドのcalleを散歩。
街はグラフィティだらけ。みんなアートだと言うけれど、かわいいものもあれば、景観を損なうだけのただの落書きもある。
こんなシュールなグラフィティなら、例え家の壁を落書きされたとて許せてしまう。気がする・・・









2011年5月15日日曜日

Expomanga 2011

マドリッドでは年に数回マンガやアニメのイベントがあります。
その中の一つ、EXPO MANGAに日本のマンガが大好きなスペイン人数名を連れて行ってきました。

3日間に渡って開催されるこのイベント、私達が行った最終日はコスプレコンテストがあるということで会場最寄り駅のMetro Lagoはアラレちゃんやダースベーダーが歩いていました。

皆家から仮装してくるみたいです。





駅から歩いて5分くらいのところにある会場は入場券を買うのも長蛇の列。とても人気のあるイベントのようです。
4ユーロ払って中に入ると、マンガやDVD、フィギュアなどを販売しているブースがありました。
ワンピースやスラムダンクなどメジャーなマンガはもちろん、見たことも聞いたこともないような物も。




ブースをゆっくり見て廻った後は、コスプレコンテスト。


好きなキャラクターに仮装した人が出てくるだけかと思ったら、音楽に合わせて演技もしていました。







厚紙で作った衣装から本格的な衣装まで様々。中には2メートルほどある動くマシンガンを持っている人も。これには大きな拍手が起きました。
結局誰が勝ったのか知らないまま帰ったのですが、私の中の優勝者はこちら。

ゲームボーイの少女。




ドラゴンボールチームも良かったですよ。


日本に向けた応援イラストもありました。






最後は強烈なコスプレの女の子達。



心臓の弱い方はご遠慮ください。