スペインには大きく分けて4種類の言語が存在します。北部Galiciaで話されるGallego(ガジェゴ)、Tapasで有名なPaís Vasco にはEuskara(ウスケラ), バルセロナの位置するCataluñaには Catalan(カタラン)、そして一般にスペイン語と呼ばれている公用語がCastellano(カステジャーノ)です。
GallegoはCastellano とポルトガル語の間のような言語で、昔は農家などの貧しい人達の間で話されていたそうで、Galicia出身の友人によると、貧しい印象が強いので、現在あまり好まれて使われる言葉ではないそうです。
学校でも教えることは少ないようでだんだん消えつつある言語だと聞いています。
シンガーソングライターの彼は古い文化に誇りを持っていて、Gallegoで曲を書き歌っています。
País Vascoはピレネー山脈の高い山々に阻まれ唯一、ローマ侵略を逃れた地域です。Euskaraにはラテン語の影響がなく、どのルーツを持っているのかも解っていない古い言語です。
自分達の文化に誇りを持ち一部ETA(バスク祖国と自由)と呼ばれる民族組織はスペインからの独立を求めて、各地で爆破事件を起こしています。2009年、夏はスペイン国王が避暑地としても利用するPalma de Mallorca(マヨルカ島)で車を爆破し、警官2名が死亡する事件がありました。
一方でETAを支持しない人もたくさんいます。私の友人もそのうちの一人です。
Bilbao出身のその友人曰く、普段はEuskaraで話す人の方が少ないとか。
CatalanはCastellanoの強い発音法とは違い柔らかく、フランス語のような響きも持っています。
実際バルセロナへ行きCatalanを耳にする機会がありました。時々似た単語が出てきますが、Catalanでの会話はほとんど理解できませんでした。
この地方では、全ての教育はCatalanで行われます。地元意識が強く、全くCastellanoを話してくれない人もいます。スペインからの独立運動も盛んで去年は公式ではありませんでしたが、スペインからの独立を支持するかしないかの投票も行われました。結果は公開されていないようでニュースにも出てきませんでしたがどれくらいの人が独立を支持したのか気になるところです。
Te quiero (Castellano)
Quérot (Gallego)
Maite zaitut (Euskara)
T'estimo (Catalan)
上記は全て「愛してる」という意味です。同じ国内なのにこんなに違うなんて、不思議ですね。
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