2011年1月26日水曜日

メトロで

電車に乗っていると急に楽器を抱えた人たちが乗り込んできてコンサートを始めた、なんて事日本ではなかなか目にしませんよね。

スペインでは日常茶飯事です。
先日は、ブラジル人の一行が使い込んだサックスや、コントラバスを持ち込んで「These Boots are Made for Walkin」や「Hit the Road Jack!」を演奏。
朝の憂鬱な気分も吹き飛びその日は気分良く過ごせました。

他にも、Jack Johnson並みのリラックス感でギターを奏でるお兄さん、「コンドルは行く」などインカな雰囲気たっぷりの曲を縦笛で演奏するペルー人のおじさんにも会えます。
マイクを持ち込んでカラオケなど、行き当たりばったりでなく、本格的に準備
をしてきた人もいます。

もちろん、演奏が終わるとお金を集めにきますよ。こちらでは誰もタダでは働きません!!
曲が気に入れば、小銭を(50セントから1ユーロ)を渡します。
でも、メトロでお財布を出して小銭を探すなんてちょっと危険!!!
かばんの中のどこにお財布が入っているか、幾ら入っているか他の人に知られ兼ねませんからね。
スペイン人もメトロでお財布を出すなんて事はしませんよ。
メトロにはスリが乗っていることもありますから、気をつけてください。

素敵な(時々迷惑な)小さなメトロコンサート。
でも、メトロ内でのパフォーマンスは違法です。警備員に見つかるとつまみ出されてしまいます。
折り畳み傘でアコーディオンをすっぽり隠せるようにしたり、リュックを抱えてるように見せて楽器を隠したり、アーティストの皆さんも色々工夫されています。

メトロには他にも色んな人が乗ってきます。
昨日は、職を失って家のローンが払えなくなったと言う女性が、食べ物と小銭をハーモニカ片手に頼んでいました。彼女の演奏した曲は、「Sound of Silence」メトロ内が一気に哀愁に包まれました。

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