2010年2月25日木曜日

朝の風景

     写真:チョコレートのチュロ

マドリッドのcalle(通り)を歩くと山ほどバーを見られます。castellanoでバーはバルと呼ばれます。
日本のバーとは違いバルでは軽食を取ったり、Café(コーヒー)を飲んだりと様々な使い方があり市民の憩いの場となっています。



バルは朝の7時又は、もっと早くから開いており朝食を取るビジネスマンで賑わいます。少し遅い時間になるとお年寄りが集まりおしゃべりが始まります。

スペインの一般的な朝食はCaféとChurro(チュロス)、 Porra(太いチュロス)、 Bollo(クロワッサンなど柔らかいパン)Bocadillo(サンドイッチ) Pan con tomate(パンにニンニクとトマトを塗り付けた物)などです。



怠け者のイメージの強いスペイン人ですが、どうやら朝には強いようで、高校生などもしっかり髪をセットしお化粧もばっちりで登校しているのを見ます。

身だしなみにいつも気を使う人をCoqueta(コケタ)というのですが、スペインの女性は若者からお年寄りまでいつも身ぎれいにしています。

Pelo liso(直毛)の私達からは羨ましい限りのきれいなPelo rizo(巻き毛)も、実はセットに1時間は掛かるとか。



その他、新聞配達がないのでQuiosco(キオスク)でPeriódico(新聞)を購入したり、Panadería (パン屋)に焼きたてのパンを買いに行く人もたくさん見られます。



情報量はかなり少ないのですが、駅前では20minutos やQuéなど無料の新聞が配られておりMetroの中では大勢の人がそれを読んでいます。

読み終わると車内に置いて行き他の人に譲ります。その新聞を取るのに、たまにちょっとした競争になったり、待ちきれないのか 「もう読まないならちょうだい。」 と話しかけられたりします。

新聞や雑誌を読んでいると、隣に座った人も遠慮なく盗み読みをします。日本だと遠慮してちらちら見るくらいですが、こちらでは大胆に覗き込んでもあまり気にされないようです。









2010年2月22日月曜日

方言と呼んで良いのか・・・

スペイン語は実はCastellanoと呼ばれているのをご存知ですか?
スペインには大きく分けて4種類の言語が存在します。北部Galiciaで話されるGallego(ガジェゴ)、Tapasで有名なPaís Vasco にはEuskara(ウスケラ), バルセロナの位置するCataluñaには Catalan(カタラン)、そして一般にスペイン語と呼ばれている公用語がCastellano(カステジャーノ)です。



GallegoはCastellano とポルトガル語の間のような言語で、昔は農家などの貧しい人達の間で話されていたそうで、Galicia出身の友人によると、貧しい印象が強いので、現在あまり好まれて使われる言葉ではないそうです。

学校でも教えることは少ないようでだんだん消えつつある言語だと聞いています。

シンガーソングライターの彼は古い文化に誇りを持っていて、Gallegoで曲を書き歌っています。



País Vascoはピレネー山脈の高い山々に阻まれ唯一、ローマ侵略を逃れた地域です。Euskaraにはラテン語の影響がなく、どのルーツを持っているのかも解っていない古い言語です。

自分達の文化に誇りを持ち一部ETA(バスク祖国と自由)と呼ばれる民族組織はスペインからの独立を求めて、各地で爆破事件を起こしています。2009年、夏はスペイン国王が避暑地としても利用するPalma de Mallorca(マヨルカ島)で車を爆破し、警官2名が死亡する事件がありました。

一方でETAを支持しない人もたくさんいます。私の友人もそのうちの一人です。

Bilbao出身のその友人曰く、普段はEuskaraで話す人の方が少ないとか。





CatalanはCastellanoの強い発音法とは違い柔らかく、フランス語のような響きも持っています。

実際バルセロナへ行きCatalanを耳にする機会がありました。時々似た単語が出てきますが、Catalanでの会話はほとんど理解できませんでした。

この地方では、全ての教育はCatalanで行われます。地元意識が強く、全くCastellanoを話してくれない人もいます。スペインからの独立運動も盛んで去年は公式ではありませんでしたが、スペインからの独立を支持するかしないかの投票も行われました。結果は公開されていないようでニュースにも出てきませんでしたがどれくらいの人が独立を支持したのか気になるところです。





Te quiero (Castellano)

Quérot (Gallego)

Maite zaitut (Euskara)

T'estimo (Catalan)



上記は全て「愛してる」という意味です。同じ国内なのにこんなに違うなんて、不思議ですね。







2010年2月8日月曜日

トルコ料理の日

人生は出会いと別れの繰り返しですよね。
長年、スペインで生活されていたお友達のYさんが日本に帰国されるということで、お別れ会が開かれました。
Yさんは人生経験が豊富でかっこいいお姉さま。なのに、全然気取ったところのない素敵な方です。
色々お話をしたかったのに、もうお別れなんて残念。
みんなに元気をくれるパワフルな方なので、日本でも素敵な生活をされるはずです。Yさんお元気で!!!
お別れ会の会場はおしゃれなトルコ料理のレストランでした。
お店の方もとっても親切で、気持ち良く過ごすことができました。
前菜は3種のディップ。
トルコ風ラタトゥイユ、ヒヨコ豆のフムス、にんにくの効いたにんじん入りのクリームをパリッと焼けたパンにつけていただきました。
メインはお肉のシチューと茄子のペースト。
デザートはりんごの紅茶とあまーいパイといちじくのコンポートでした。
りんごのお茶は甘酸っぱくて、よくあるアップルティーとはまた違うんですね。
全ておいしく頂きました。