2011年12月14日水曜日

街はクリスマスモードです

今年も神戸はルミナリエの点灯があったみたいですね。
彼が、ルミナリエの写真を見てSevillaのお祭りと勘違いしていました。何のお祭りだろう。

マドリッドはクリスマス一色です。
日本では毎年KFCのCMを見てクリスマス気分が盛り上がっていましたが、こちらではクリスマス特有のお菓子が店頭に並び始めてそれを実感します。
この時期は、とにかくどこに行っても人が多い!!プレゼントやご馳走の準備をしているんでしょうね。
待ち行く人の持つ紙袋の数は普段の数倍多いです。


スペインではクリスマスは家族全員が集まる大切なイベントで、毎年彼の家族と飲んで食べて楽しく過ごしています。彼のお母さんはクリスマスが大好きで、家中1ミリの隙間もないくらいきれいに飾り付けています。
しかも、毎年クリスマスグッズが増えるので、そのうち私達の居場所がなくなるのではないかと心配です。トイレットペーパーまでクリスマス仕様ですから。すごい気合の入り具合でしょう???




子供達のお楽しみ、スペイン唯一のデパートEl Corte Ingles(エル・コルテ・イングレス)の飾りつけ、その名もコルティランディア。
毎年色んな仕掛けがしてある飾りも、コスト削減でしょうね、今年はちょっと寂しい。
それでも、音楽が流れたり、人形がおしゃべりしたりして子供達には大人気です。
すかさず、着ぐるみのスポンジボブやミッキー(全部偽物)が風船を売りに来ていました。



Sol広場のツリーも点灯するときれい。




Mayor通りの飾り。


写真の撮り方が悪かったな。海ぶどうが空を漂ってるみたい。


実際はもっときれいでしたよ。




日が暮れて、街はクリスマスのお買い物をする人で更に賑わうのでした。




2011年12月7日水曜日

久々にちくっとやりました

今日12月6日はスペインの憲法記念日でお休み。
家にこもってお友達に頼まれたコースター作りに没頭しました。

材料が足りなくなったのですが、今日は祝日なのでお店はお休み。
買い置きしていた布でテーブルクロスと布バケツを作りました。
布バケツは、小物を入れてもいいし、植木鉢を隠すのに使ってもいいし、写真の用にカトラリーを入れてもいい。

かわいくできたのでもっと作りたいのだけど、やはり材料が足りなくなったので断念。
今日はココまで!!



2011年12月4日日曜日

きのこが美味しい季節でした

10月の終わりから、11月中旬はきのこ狩りの季節です。
この時期は、お天気が安定せず雨が降る度に寒くなっていくはずなのですが、今年は雨の日があまり無く、きのこの収穫量も少なかったそうです。

毎年、マドリッド周辺の山にきのこ狩りに出かける知り合いが、今年は行くだけ無駄だとこぼしていました。



スペイン人が大好きな秋の味覚Niscalos(ニスカロ:オレンジ色のきのこです)
この時期だけお目に掛かれる貴重なきのこで、お値段なんと1キロで49ユーロ!!!
普通のきのこだと幾ら位でしょうか。正直なところ思い出せないのですがとにかくニスカロは高い。



ある日、彼の両親の家でお昼をごちそうになり、出てきたのはニスカロとじゃがいもの煮込み。

ちょっとピリ辛のパプリカの粉を加えてありました。

優しい味で冷たくなったお腹も温まりました。


2011年12月3日土曜日

和食に使えるスペイン野菜

和食を作ろうと思ったら、材料を揃えるのにあちこち行かないといけない。
それが億劫で、しばらくお休みだった日本食。

ヨーロッパ旅行で和食から離れていた友達に、オカラを作ったところから私の和食への情熱に再度火が点きました。

先日スーパーで蕪の葉にそっくりな野菜Grelo(グレロ)を発見。
ガリシア料理に良く使われている葉野菜なので、もし予想が外れたら他の使い道を考えようと購入。
家に帰ってインターネットで調べると、予想的中。やっぱり蕪の葉でした!
食用に市場に出ているということは、農薬の量も控えてあるだろうし、安心して食べられそうです。

念願の蕪の葉、お浸しにしたり、蕪の葉ご飯にしたりして第一回目は終了。

じゃ、スーパーでよく見る里芋の特大サイズのようなタロ芋も使えるのでは?と調べると・・・ビンゴ!!!
早速タロ芋祭りです。煮物にして、炊き込みご飯にして。
ついでに、野菜の胡麻和えと焼きなすも作りました。
使える野菜があるなんて、もっと早くに気付くべきでした。やっぱり日本人には和食が一番ですね。





2011年12月2日金曜日

Chincón チンチョン 半日小旅行

マドリッドから1時間弱、ドライブをしてチンチョンという村に小旅行をしました。


ここで有名なのは中世に造られたマヨール広場。木造のバルコニーはお昼時とあって、昼食を楽しむ人でいっぱい。


これ、写真が歪んでいるのではないんです。バルコニーが傾いているんです。
ところで、この広場は円になっていて闘牛の広場に早変わりするんですよ。





石造りの家とスペイン独特のオレンジ色の瓦葺の屋根が、一瞬にして古い時代にタイムスリップさせてくれます。


広場を囲んでお土産やさん、バーやレストランがぎっしりと並んでいました。

到着してすぐにワインで乾杯。運良くタパスのコンテストをやっていたので、そのお店自慢の新タパスを頂きました。Callos(カジョス:豚や牛の臓物煮込み)や、Bacalao(バカラオ:鱈)とりんごのパイなど。どれも美味しかったですよ。





Callosとミント入りのレモンシャーベット。



チェリートマトと鱈、りんごのパイ。




Aperitivo(前菜)でお腹を慣らしたら、今日の昼食Cocido(コシード)を食べにこの村のパラドールへ向かいました。パラドールは昔のお城や、邸宅を改装した宿泊施設です。


その土地の郷土料理も提供していてるので面白いですよ。







さすがパラドール。食堂も雰囲気があります。


田舎らしいギンガムチェックのクロスにもしっかりパラドールのPマークが入っていました。





前菜に、ピクルス、オリーブのオイル漬、玉葱のピクルス、ヒヨコマメ、小さい肉団子がでてきました。


ヒヨコマメと肉団子はコシードのスープで炊かれていたと思います。




コシードは、スペイン風おでんの様な食事です。


生ハムの骨やチョリソ、鶏肉、キャベツ、ヒヨコマメ、ジャガイモ、人参などを煮込んだお料理で、地方によってそれぞれ違った特徴があります。
今回はザリガニが入っていました。これはマドリッド式のコシードにはない素材です。







最初にこの材料から出たおいしいスープを楽しみ、その後に具材を食べます。


この写真で2人分。ボリュームたっぷりですが、ほぼ完食しました。
ザリガニは初めてだったので、思い切って食べることに。でも、匂いがきつくて一口で断念しました。



「くるしー!!」と言いながら平らげたデザート。


小さいのはアニスの香りがする揚げ菓子、大きいのはCabello de Angel (カベジョ・デ・アンヘル:天使の髪の毛といわれる、瓜科の果物を甘くしたもの)が入ったやはり揚げ菓子。


コーヒーと食後酒を飲んでいよいよ動けなくなりそうだったので、散策に出かけました。

パラドールのレストランにあったこれ、何でしょう!!


豚の皮で作った水筒です。水筒って言うには大きいかな。







チンチョンは籠製品も有名だそうです。









そして、アニス入りのパンやアニス酒も有名。


これはパン屋さんの看板です。かわいいでしょ。







看板のお店とは別のパン屋さんに入りました。色々な形に編んだパンや、Huevo(ウエボ:卵という名のパンでこれもチンチョン名物)を販売しています。


おしゃべりなおばちゃんに押されて、バラの花束を模ったパンを購入しました。




このおばちゃんの情報によると、これまた名物のチンチョンのニンニクを10個丸ごとお湯で茹でてそのお湯に足を浸すとリュウマチが治るとか。


風邪にも良いし、ニンニクは万能薬なんですね。

ニンニクから話変わって、一緒に行った彼のお姉さんにウエボパンをもらい食べてびっくり!!!


お砂糖をまぶした甘いパンにその名の通り、殻付きの卵が丸ごと1個入っていました。


オーブンで焼かれているので、中までしっかり火が通っていましたが、どうしてそんな物が入っているのかは不明です。


名物のニンニクを入れたらいいのに。精力付きそうじゃないですか。


パン屋さんを出るともう夜の景色。


夏は22時くらいまで明るいのに、冬はすぐに暗くなるので寂しいです。



ずーっと遠くまで平らな土地が続いているので、夕焼けもしっかり見えました。

半日の短い旅行でしたが、チンチョンはスペインらしさがギュッと詰まっていて楽しい村でした。


観光したいけれど、あまりあちこち歩く気分でない日にぴったりの場所です。




スペインタイルの表札と、ひねくれた表情が愛らしい陶器の仔豚ちゃんを買いました。


この仔豚ちゃん、何度見ても癒されます。連れて帰って良かった。


2011年11月16日水曜日

3度目のバルセロナ


高校の同級生との旅行の続き。ビルバオからバルセロナに行きました。

見せたい所がたくさんあって、どこから始めていいのやら。
2泊3日の短い滞在、ガウディーの建物とおいしいフィデウアだけは外せません。
初日はビルバオを早朝に出発し、バルセロナに着いたのはお昼過ぎ。5時間半の列車の旅でした。

あの、普通の街にいきなり現れる不思議なガウディの建物達。初めて見た時の感動を味わって欲しくて、建築物の前に行くまで友人に下を向いて歩いてもらいました。(やり過ぎだったかな?)

雨が降ってほとんど動けなかった日もありましたが、最終日に乗った観光バスで街を一周し、バルセロナオリンピックの会場周辺や港周辺など行き残した場所も見ることができました。



Casa Vicens




窓の枠にドラゴンがいました。




Casa Vicentのタイル。



Casa Batlló


壁に貼られたタイルが魚のうろこの様にきらきら光ってきれいです。


Casa Mila


Casa Milaの内部。海の底にいるようです。ここのアパートは一室がとても広いんです。

でも、毎日観光客がやってきて不便だろうな。



Casa Milaの屋上。ここからサグラダ ファミリアも見えました。




Casa Mila建物入り口のドア。



Antoni Tapies美術館。繭の糸のように針金が張られた屋上が目印。





バルセロナはガウディだけじゃない。どの家を見てもかわいい。




道のマークもかわいい。



Sagrada Familia、受難のファサード。



前回来た時には工事中だった屋内が完成していました。

以前は外の礼拝堂で行われたミサも今はここで行われています。




誕生のファサード。細部まで色々なモチーフが飾られています。

私はこちらのファサードの方が好きです。1日中眺めても飽きることはありません。

バルセロナのあるカタルーニャ地方の名物、フィデウア。

細くて短いパスタ、フィデウアを使ったパエージャのような料理。

ガウディのグエル公園に行った帰り、Gracia地区を歩いていた時に見つけたレストランBotafumeiroで頂きました。格式高そうなレストランで、中に入るとクリントン元大統領やモーガン・フリーマンなど著名人の写真が飾られていました。
前菜に頼んだベントレスカ(トロの部分を使ったツナ)とトマトのサラダ。今まで食べた中で一番おいしいベントレスカでした。


レストランBotafumeiro

Gran de Gracia, 81

Tel. 93 218 42 30

サンセバスチャン1日小旅行

ビルバオからバスで1時間、サンセバスチャンに小旅行に行きました。
前日は雨が降り気温も低かったそうですが、運良く私達が訪れた日は半袖でも充分なくらい、すっきりと晴れていました。




この四角い建物は、毎年映画祭が行われるKursaal。
バス停から川沿いに真っ直ぐ歩くとここに出ました。
きれいな河。水が澄んでいるので、魚の腹がキラリと光るのが見えます。
なんとも穏やかな景色。






Kursaalの向こうに海が見えおおはしゃぎした私達。いつも海の近くで暮らしてきたので、海の無いマドリッドでは時々息が苦しくなります。
大好きな海を楽しもうと、海岸沿いの散歩道を選び歩きました。


かもめが岩場で休んでいました。丸くなってかわいい。

太ったかもめ、というと映画「かもめ食堂」を思い出します。
あの映画は最高に幸せな気分になれるので大好き。



Chillidaの作品がこんな所にも。




どんどん歩いて港に着きました。
お腹が空いてたまらなかった私達。

ピンチョス以外の物が食べたくて、食事のできそうな所を探しますが、どこもランチタイムが終わっていて休憩中。

港からLa parte Viejo 旧市街地に入ったところにあったレストランに入りました。
2階のレストランは満席だったので、1階のバーでお昼ごはん。やっぱりピンチョス。




バーの柱にあったEusukeraの表。

お会計お願いします。は Kontua, mesedez!スペイン語ではLa cuenta por favor!

全然違っておもしろい。




Parte viajaでもピンチョスを食べ。



空腹が落ち着いたところで、街を散策。こちらはサンタ・マリア教会。


こちらは有名なコンチャ湾。


サンセバスチャンは、昔王族や貴族の避暑地でした。なにもかもが優雅です。




高台に上っておしゃべり。あちこち歩くのも良いけれど、大好きな友達とのんびり海を眺めるだけで充分贅沢。
日が落ちるのを見送ってから下界に戻って、目的のレストラン探し。


私達、食べてばっかり。

夕飯は、友人Sちゃんの一押し!もしかしたら、彼女はサンセバスチャンを楽しむというより、ここに来ることしか頭になかったかもしれない・・・ピンチョスバーZERKOに行きました。


夜は19時30分スタートということでしたが、なかなか開かない。

シャッターは半分開いているけれど、店員さんが家族か、近所の人とおしゃべりをしてなかなか営業開始してくれません。


でも、ここはスペイン。苛々せずに時間を潰しながら待ちます。
待っている間に、TXACOLIを買おうとお土産屋さんに。スペイン白ワイン部門で金賞を取ったというTXACOLIのぶどうと他の種をブレンドした物を購入しました。


でZERKOに戻るともうお店は人の山。




席を取ったはいいけれど、注文ができない・・・。やっとバーにいた店員さんを捕まえてお皿を受け取ると、温めて食べる物は店員さんに預けて席に戻りました。
後は店員さんが呼んでくれるのを待つだけです。




金に輝くアーティチョークとフォアグラ。甘いソースが掛かっていました。

とにかく見た目がきれい。





バカラオのココチャ(あご下の肉)と赤ピーマンのピンチョス。





ウニのグラタン。


賞を取ったという変わったピンチョス。もうピンチョスの枠を超えています。


バカラオを軽く炙ってから横にあるビスケットと一緒に食べて、その後試験管に入ったソースを飲みます。正直言うと他のピンチョスの方が好きでした。


網の下に置いてある固形燃料に魚の脂が落ちるので、周りのお客さんが何事かと振り向くほど煙が立ちます。

人目を引きます部門では優勝間違いなしです。

右にちらりと見えるのは、Pedro Ximenz という甘いワインにつけたビスケットの上に、フォアグラのクリームが乗ったもの。デザートピンチョスで、夕食の締めに頂きました。



写真をあまり撮らなかったのだけど、きれいな街でした。
次は夏に1週間位のんびり海水浴に来たいものです。