2011年11月16日水曜日

3度目のバルセロナ


高校の同級生との旅行の続き。ビルバオからバルセロナに行きました。

見せたい所がたくさんあって、どこから始めていいのやら。
2泊3日の短い滞在、ガウディーの建物とおいしいフィデウアだけは外せません。
初日はビルバオを早朝に出発し、バルセロナに着いたのはお昼過ぎ。5時間半の列車の旅でした。

あの、普通の街にいきなり現れる不思議なガウディの建物達。初めて見た時の感動を味わって欲しくて、建築物の前に行くまで友人に下を向いて歩いてもらいました。(やり過ぎだったかな?)

雨が降ってほとんど動けなかった日もありましたが、最終日に乗った観光バスで街を一周し、バルセロナオリンピックの会場周辺や港周辺など行き残した場所も見ることができました。



Casa Vicens




窓の枠にドラゴンがいました。




Casa Vicentのタイル。



Casa Batlló


壁に貼られたタイルが魚のうろこの様にきらきら光ってきれいです。


Casa Mila


Casa Milaの内部。海の底にいるようです。ここのアパートは一室がとても広いんです。

でも、毎日観光客がやってきて不便だろうな。



Casa Milaの屋上。ここからサグラダ ファミリアも見えました。




Casa Mila建物入り口のドア。



Antoni Tapies美術館。繭の糸のように針金が張られた屋上が目印。





バルセロナはガウディだけじゃない。どの家を見てもかわいい。




道のマークもかわいい。



Sagrada Familia、受難のファサード。



前回来た時には工事中だった屋内が完成していました。

以前は外の礼拝堂で行われたミサも今はここで行われています。




誕生のファサード。細部まで色々なモチーフが飾られています。

私はこちらのファサードの方が好きです。1日中眺めても飽きることはありません。

バルセロナのあるカタルーニャ地方の名物、フィデウア。

細くて短いパスタ、フィデウアを使ったパエージャのような料理。

ガウディのグエル公園に行った帰り、Gracia地区を歩いていた時に見つけたレストランBotafumeiroで頂きました。格式高そうなレストランで、中に入るとクリントン元大統領やモーガン・フリーマンなど著名人の写真が飾られていました。
前菜に頼んだベントレスカ(トロの部分を使ったツナ)とトマトのサラダ。今まで食べた中で一番おいしいベントレスカでした。


レストランBotafumeiro

Gran de Gracia, 81

Tel. 93 218 42 30

サンセバスチャン1日小旅行

ビルバオからバスで1時間、サンセバスチャンに小旅行に行きました。
前日は雨が降り気温も低かったそうですが、運良く私達が訪れた日は半袖でも充分なくらい、すっきりと晴れていました。




この四角い建物は、毎年映画祭が行われるKursaal。
バス停から川沿いに真っ直ぐ歩くとここに出ました。
きれいな河。水が澄んでいるので、魚の腹がキラリと光るのが見えます。
なんとも穏やかな景色。






Kursaalの向こうに海が見えおおはしゃぎした私達。いつも海の近くで暮らしてきたので、海の無いマドリッドでは時々息が苦しくなります。
大好きな海を楽しもうと、海岸沿いの散歩道を選び歩きました。


かもめが岩場で休んでいました。丸くなってかわいい。

太ったかもめ、というと映画「かもめ食堂」を思い出します。
あの映画は最高に幸せな気分になれるので大好き。



Chillidaの作品がこんな所にも。




どんどん歩いて港に着きました。
お腹が空いてたまらなかった私達。

ピンチョス以外の物が食べたくて、食事のできそうな所を探しますが、どこもランチタイムが終わっていて休憩中。

港からLa parte Viejo 旧市街地に入ったところにあったレストランに入りました。
2階のレストランは満席だったので、1階のバーでお昼ごはん。やっぱりピンチョス。




バーの柱にあったEusukeraの表。

お会計お願いします。は Kontua, mesedez!スペイン語ではLa cuenta por favor!

全然違っておもしろい。




Parte viajaでもピンチョスを食べ。



空腹が落ち着いたところで、街を散策。こちらはサンタ・マリア教会。


こちらは有名なコンチャ湾。


サンセバスチャンは、昔王族や貴族の避暑地でした。なにもかもが優雅です。




高台に上っておしゃべり。あちこち歩くのも良いけれど、大好きな友達とのんびり海を眺めるだけで充分贅沢。
日が落ちるのを見送ってから下界に戻って、目的のレストラン探し。


私達、食べてばっかり。

夕飯は、友人Sちゃんの一押し!もしかしたら、彼女はサンセバスチャンを楽しむというより、ここに来ることしか頭になかったかもしれない・・・ピンチョスバーZERKOに行きました。


夜は19時30分スタートということでしたが、なかなか開かない。

シャッターは半分開いているけれど、店員さんが家族か、近所の人とおしゃべりをしてなかなか営業開始してくれません。


でも、ここはスペイン。苛々せずに時間を潰しながら待ちます。
待っている間に、TXACOLIを買おうとお土産屋さんに。スペイン白ワイン部門で金賞を取ったというTXACOLIのぶどうと他の種をブレンドした物を購入しました。


でZERKOに戻るともうお店は人の山。




席を取ったはいいけれど、注文ができない・・・。やっとバーにいた店員さんを捕まえてお皿を受け取ると、温めて食べる物は店員さんに預けて席に戻りました。
後は店員さんが呼んでくれるのを待つだけです。




金に輝くアーティチョークとフォアグラ。甘いソースが掛かっていました。

とにかく見た目がきれい。





バカラオのココチャ(あご下の肉)と赤ピーマンのピンチョス。





ウニのグラタン。


賞を取ったという変わったピンチョス。もうピンチョスの枠を超えています。


バカラオを軽く炙ってから横にあるビスケットと一緒に食べて、その後試験管に入ったソースを飲みます。正直言うと他のピンチョスの方が好きでした。


網の下に置いてある固形燃料に魚の脂が落ちるので、周りのお客さんが何事かと振り向くほど煙が立ちます。

人目を引きます部門では優勝間違いなしです。

右にちらりと見えるのは、Pedro Ximenz という甘いワインにつけたビスケットの上に、フォアグラのクリームが乗ったもの。デザートピンチョスで、夕食の締めに頂きました。



写真をあまり撮らなかったのだけど、きれいな街でした。
次は夏に1週間位のんびり海水浴に来たいものです。

2011年11月2日水曜日

Pais Vasco, Bilbao 旅行記 グルメ編

夜の街を徘徊。
これが宿泊先の目の前にあったArriaga劇場。1890年築だそうです。
この劇場の1階にインフォメーションセンターがあります。
他にも数箇所あるようですが、到着してすぐに地図などが手に入ったので便利でした。


Casco Viejoを中に入って行きます。
バーも多いので、遅くまで人通りが絶えません。




ビルバオ出身の友人お勧めのピンチョスバー、Irrintzi
日本好きなのか、壁にはポップなマンガ調の絵がたくさんありました。
Soul Pintxosという本を出版しているようで、お客さんが見せてくれました。
日本語訳も書かれいたのでやっぱり日本好きなんでしょうね。




奥からトマトとほうれん草、マヨネーズのムース。上には香ばしいお米のパフと生ハム?がのっていました。
手前はジャガイモと酢漬けのボケロン、英語だとWhite anchovyだそう、と玉葱のキャラメリゼのピンチョス。
お店の人にお皿をもらって好きな物を選びます。お会計は自己申告。
店員さんも誰が幾つ食べたのかなんとなくは把握しているようでした。

この地域で有名なTxacoli チャコリワインも楽しみました。
低アルコールで、微量の炭酸ガスを含む白ワインで、アストゥリアスのシードラの様に上の方からグラスに注ぎます。



これは別のお店のピンチョス。トマト、海老とピーマンの串刺しは、ハーブオイルをかけて頂きます。
手前はタコとうずらの卵、ビルバオでは有名な鱈のピルピルソースのピンチョス。



Plaza NuevaにあるCafe Bar Bilbao、おいしくて2日続けて行きました。お店の人も親切です。
ここはウエイターさんが注文したピンチョスを取ってくれました。


次々と運ばれてくるピンチョスはどれもおいしそうでした。


これは初日に食べたもの。生ハムのクロケッタが奥で、手前は鴨のスモークとネギのクリーム。



ここも同じくPlaza Nuevaにあるピンチョスバー。創作ピンチョスで、お寿司もありました。スペインのバーやレストランにありがちで、お寿司を置いてるとおしゃれなお店と思われる!?ようです。
お店の男の子は自分の世界に浸るのに忙しいようで、接客どころではなかった様子でした。
つまりは、行っても行かなくても良いお店。


ソフトクリームみたいなのはブルーチーズのムース。かなりヘビーで,これでチャコリ3杯はいけそう。サーモンは友達ので内容は不明・・・。
串に刺さったのはオリーブや唐辛子の酢漬けです。



こちらもPlaza Nueva。 店名はGure Tokiです。  ここのピンチョスは2009年から続けて賞を取っているようですよ。 壁に掛かったベレー帽のトロフィーが誇らし気でした。
どれも本当に美味しかった!一口大なのに、食感の組み合わせや食材のマリアージュに凝っていました。まさに芸術。


左はフォアグラと野菜のムース。右は鱈とピーマンだったはず。
場所取りと注文が大変でしたが、人がたくさん入っている所は外れなく美味しいお店でした。



irrintzi: Santa Maria 8
Cafe Bar Bilbao: Plaza nueva 6
Gure Toki: Plaza nueva 12

Pais Vasco、 Bilbao 旅行記 2日目

ビルバオについて前置き・・・。

かつては鉱業、重工業で栄えたものの、80年代には下火になり街には暗い影が差していました。
が、90年代に入り市街の近代化が始まるとまた街は活気を取り戻し、今に至るそうです。

山に囲まれ、緑豊かなBilbaoはなんとなく神戸を彷彿させ懐かしい気持ちになりました。

2日目は素晴らしい青空が広がりました。
Bilba駅近くのPlaza circularで朝食を取ったら、いざ出発!


Tortilla de patata (スパニッシュオムレツ)にツナやトマトレタスが挟んであるものと、コーヒー、フレッシュオレンジジュースで眠気も吹き飛びます。



ホテルを出るとこの景色。



Bilbaoのおじさま達はよくTXAPELAと言うベレー帽を被っています。
ビルバオ出身の人達をBilbainosと呼びます。彼らの象徴とも言えるのがこのチャペラなのです。






日本人建築家、磯崎新の設計した磯崎タワー。手前はZubi Zuri橋。
ビルバオ川に沿って散策は続きます。


京都の鴨川沿いにありそうな建物。


有名なGuggenheim美術館。いつも読み方が分からなかったけれど、グッゲンハイム美術館で良いんですね。


六本木ヒルズにもいる巨大なクモ(ルイーズ・ブルジョアのママン)が写真の左の方に見えます。








美術館のマスコット、パピー君(ジェフ・クーンズ作)。いつも季節の花で飾られています。

昔飼っていた犬にそっくり。





近代的な建物がたくさんあります。







路面電車の線路まで芝生がはってありました。