2010年4月27日火曜日

お誕生日には

いくつになっても誕生日は大切な日ですよね。
この日がなければ今の自分は無かったんです。

先日、友人の子供の1歳の誕生日会に招待されました。

当の本人は意味が解っていないようでしたが、友人夫妻や、そのご両親達は何度も子供を抱きしめ、

つかまり歩きができるようになった子を感慨深げに見守っていました。



さて、スペインのお誕生日会、日本と違って誕生日を迎えた本人がパーティーを催したり、食事に招待するんです。今回は、ムール貝のパテやサンドイッチ、トルティージャなど簡単なアペリティボが用意されていました。お部屋はカラフルな風船やリボンであふれ、とてもかわいく飾り付けられていました。



おばあちゃんのお手製ティラミスでろうそくを消した後はみんなでお誕生日の歌を合唱。

お誕生日の歌はどの国も共通のようで、同じメロディーでCumpleaños feliz!!と歌います。



歌詞は...



Cumpleaños feliz! Cumpleaños feliz!

Te deseamos todo....... Cumpleaños feliiiiiiizzzz!!!



この後、面白かったのが迎えた歳の数プラス1回、耳を引っ張る習慣。

プラス1回は、幸運を呼ぶ為とか・・

大人になると引っ張る数が増えるので、高校生くらいになるとやらなくなってしまうそうです。



スペインのお年寄りは全体的に見て耳が大きいように思っていたのですが、もしかしたら誕生日を迎える度に愛する家族や友人に耳を引っ張られてきたからかもしれません。

2010年4月26日月曜日

サハラ・アラブ民主共和国









サハラ・アラブ民主共和国の独立運動家、アミナトゥ・ハイダーさんに会う機会がありました。

スペインが西サハラの地を開放してから35年、モロッコ、モリターニアから略奪、占領を受けながらも独立をあきらめない西サハラの人々、ナイジェリアの砂漠の真ん中で難民生活を続ける人々の状況を体験、発信するという意味もあり、マドリッドの大学生達が35日間テントで生活をする運動を行っていました。

その日は、友人がチャリティーコンサートに参加したので軽い気持ちで付いて行ったのですが、モロッコ軍の監視下にある学校、相次ぐ虐待、暴行、殺戮など耳を覆いたくなるような事実を当事者から聞く事ができました。



スペイン人の友人は毎夏、14歳未満の西サハラの子供達を1ヶ月預かるボランティアに参加しています。真夏の砂漠から離れ、プールや遊園地などに目を輝かせている子供達、恵まれた環境で過ごす事を覚え、将来の自分達の国作りに繋がるようにという意味も兼ねているそうです。



Macaco "Mundo Roto"






2010年4月18日日曜日

他人のそら似!?


スペインの街ではよくFrutos secosと書いた看板を見かけます。Frutos secosでドライフルーツですが、ドライフルーツ屋さんではないんです。
これは日本で言う駄菓子屋さんで色とりどりのガムや飴、マシュマロなど好きなものを好きな数だけ買う事ができます。こういった駄菓子はCastellanoでChucheriaと言います。



Furtos Secosのお店にはChucheriaのような甘い物だけでなくポテトチップスやPipasなど袋に入ったおやつも売っています。

Pipasはひまわりの種で、スペイン人の大好物です。一部を除きほとんどが殻付きで、殻に塩や辛い味付けがしてあります。みんなリスのように器用に殻を割り中身だけを取り出して食べています。一度始めるとやめられないようで、足元には殻が山のように積もります。こちらでは日本人のように殻をゴミ箱に捨てる事はなく、食べたその場で道に捨ててしまいます。ちょっとお行儀が悪いですよね・・・



さて、先日Furtos secosのお店でこんな物を発見しました。

ミルキーでお馴染みのあのキャラクターがスペイン産のとうもろこしのお菓子の袋に・・・ご親戚でしょうか。名前もMiss Palomitaとなっていました。

ペコちゃんの発祥は1950年、このとうもろこしのお菓子の袋にはDesde 1932(Since 1932)と書いてありました。残念ながら、金髪ペコちゃんのプロフィールが見つからなかったのでどちらが先に誕生したのかは判りませんが、コピーではなく、遠く離れた国で同じキャラクターが生まれたとしたらおもしろいですよね。



2010年4月14日水曜日

スペインの音楽





Ahora me vuelvo pa mi casa
te digo adiós por un tiempo
que tengo ganas de ser la muchacha
a la que nadie muchas veces creyó.

Hay que mirar pa adentro
Si el río va muy seco
Que debajo de la tierra
Viaja un oceano

Que las llanuras de mi tierra
Se juntan con el cielo
Y allí descanso yo
Y busco mi recuerdo.

Hay quien prefiere lo grande
Y a mi me gusta lo pequeno
Que la distancia te ayuda a mirar
Con mucho menos miedo

Quiero volver a cerrar los ojos
Y ver lo que yo quiero
Que no tengo miedo a que pase el tiempo
Sino que pase y se pierdan los recuerdos.

En silencio
En silencio
Está lo que más quise lo que más quiero
Que acumulamos mucho
Y respiramos menos
Que el aire cada día es mucho menos fresco
Que cada día que pasa sigo echándote de menos.

Que vaya por donde vaya
Aún te huelo
Que las llanuras de mi tierra
Se juntan con el cielo
Y allí descanso yo
Y busco mi recuerdo.

Que las llanuras de mi tierra
Se juntan con el cielo
Y allí descanso yo
Y busco mi recuerdo.

En silencio
En silencio
Está lo que más quise lo que más quiero
Está lo que más quise lo que más quiero

2010年4月13日火曜日

El Parque Retiro ~レティロ公園~

マドリッドには約14もの大きな公園があります。
きれいに整備されていて、天気の良い日は日光浴をする人、散歩をする人で賑わいます。




先日Perro Pacoの眠るRetiro公園へ行ってきました。

芝生の上でピクニック。メニューはハモン、スペインオムレツ、チョリソ、サラダなど。

ちょうどSemana Santa(イースター週間)だったので、私はみゆき先生のお料理教室で習ったTorrijasというスペイン式フレンチトーストをデザートに持って行きました。

評判がよくすぐに完食。みゆき先生ありがとうございまーす!!



お腹がいっぱいになったところで、公園を散歩。

レティロ公園の象徴のひとつPalacio de cristalという全面ガラス張りの建物が私のお気に入りです。1887年にスペインを代表する建築家の一人、Recardo Velasques Boscoがロンドンのクリスタルパレスに感化され建てた物だそうです。

Palecio de cristalの前には湖がありたくさんの水鳥が気ままに泳いだり、人にパンくずをねだったりしていました。

初めてこの湖を見た時、おかしな印象を受けました。湖にの真ん中に何本も木が生えているんです。

謎のおかしな木はラクウショウという北アメリカ産の木で、沼地や池などに生息するそうです。

水辺に育つ木といえば、熱帯に生息するマングローブしか印象がなかったので、針葉樹が湖の中心に立っているのは不思議な感じでした。




何の種か判りませんが、マドリッドの町では今こんな種子が風に舞っています。

髪の毛や服に引っかかってちょっと迷惑な種。これのせいで少し鼻がムズムズする気も。

でも手に取って見るとちょっとかわいい容姿をしているのに気付きました。









レティロ駅構内にはAntonio Mingote作のとってもかわいい壁画があります。レティロ公園へ行かれる際は是非Metroを利用してみてください。




 

2010年4月10日土曜日

マドリッドのイベント Nómada Market

Nueva edición del Nómada Market del 9 al 11 de Abril de 2010


年に数回催されるインディペンデントデザイナーのマーケットが4月9日から11日まで開催されます。

かわいい物がいっぱいなので是非足を運んでみてください。



場所: Calle Atocha 24

9日 12:00~22:00

10日 12:00~22:00

11日 12:00~20:00



2010年4月8日木曜日

学生ビザ更新 2009-2010madrid

先日Tarjeta de Estudianteの更新に行ってきました。




10年、5年前に比べるとだいぶ手続きも簡単になっているそうですが、それでも毎年更新をしないといけないなんて、外国に住むって不便だなと思います。





私のCitaは17時だったので、オフィスへ行って必要書類を提出した後、審査費用の振込み用紙と「8日以内に振込みをしなければ一から手続きをやり直します。」という誓約書にサインをして終わりだったのですが、14時に行った友人は受付で、前もって振り込みをしていなければ書類の提出もできないと言われ銀行まで全力疾走したそうです。







どうやら今年からCitaの日までにModelo790の振込み用紙を持って16.32€の振込みを済ませておかないといけなくなったそうです。Modelo790振込用紙はPuerta de toledoにあるComisaria General de Extranjeria Comunitarios y Estudiantesの建物の入り口にかごに入れて置いてありました。


初めて学生ビザの申請をされる方も同様で、事前に費用の振込みが必要だそうです。書類の入ったかごにきちんと「初回の方用」、「更新される方用」と書いてあったので間違える事は無いと思います。







必要書類、条件など急に変更になったりもするそうですが、今回の更新に必要だった物を参考までに書いておきます。









① Citaの予約 Tarjeta de Estudianteの期限が切れる2ヶ月前から電話をかけられます。


   tlf: 902. 11. 11. 44 





② もし予約が取れたのが、Tarjetaの有効期限後になった場合 Citaの日付をウェブサイトからプリントアウトした物を持ち歩いておけば、不法滞在で無い事の証明になります。
 予約の日が変わる事もあるので同じウェブサイトで確認をします。





③予約の日までに、Comisaria General de Extranjeria-Comunitarios y Estudiantes へ振込み用紙を取りに行き振込みを済ませます。





④必要書類を揃える。





【残高証明】 銀行で前年の利用状況、残高証明をサイン付きで発行してもらう。友人は窓口でリブレッタをコピーしてもらい銀行のサインを入れてもらったようです。


私は、前年スペインに口座を開いていなかったので、日本の口座の去年の利用状況も併せて提出する事になりました。





【前回通った学校の修了書のコピー】 最近厳しくなったようで、就学期間が短かったり、次回の就学までに期間が開くと更新が難しくなるようです。





【前回のNIEのコピー】裏表コピーしてください。





【入学証明のコピー】 週15時間以上の授業数が必要です。





【パスポートのコピー】





【保険加入証明書のコピー】スペインの個人保険に加入しました。年間の支払いも前回のAIUの商品に比べて断然安くすみました。





【EX11】学生ビザ更新の用紙です。





【顔写真3枚】背景が白色のTarjetaサイズのカラー写真が必要です。










以下参考になるウェブサイトを載せましたのでご利用ください。



更新の手続きについて参考ページ

在日スペイン大使館のページ

EX11ダウンロード先

Citaの予約確認ページ

2010年4月1日木曜日

コウノトリの聖地 ~Extremaduraへの旅2~


Extremaduraのポルトガルに面したCáceresという街へ足を伸ばしました。

現代的な建物を離れ、細く入り組んだ小道を行くと目の前にMurallaと呼ばれる石積みの高い塀に守られた旧市街が姿を現します。


かつてのローマ人が石畳を敷いたスペイン南部のMeridaから Caceres 、Salamanca、北部の Astorgaを通る主要産物の流通に使用された「銀の道」の一部です。





紀元前25年にローマ人によって築かれた事で始まったこの街、1時間ほどあればぐるり一周できる程小さいのですが、スペインの歴史がしっかり詰まった場所なのです。


ローマ人が去った後、5世紀頃に西ゴート族がその地を占領しますが、8世紀頃イスラム勢力によって復興されるまで街は衰退します。12世紀頃、度々起こるキリスト教からの攻撃を防ぐ為、現在に残る高い石塀Murallaが建設されます。


その後、15世紀に完全なレコンキスタが行われるまで、1つの街にキリスト教ユダヤ教、2つの宗教が混在する事になります。当時のユダヤ人地区は路地名に星印が入っています。今もまだ末裔が住んでいるのでしょうか。


15世紀以降、街には富裕層が競って家を建て、モスクは潰され、その代わりに教会が建設されました。


当時の建築物が素晴らしい状態で保存されているのという事で1986年ユネスコに世界遺産に登録されています。






ビールを片手にタパスを楽しむ人々が集うPlaza de Mayorから星の門をくぐるとそこは完全に時が止まった世界でした。各住居の壁には当時の名家の家紋が掲げられています。





途中、14~15世紀の建物がそのまま使われたPalacio de Los Glofinesというレストランで軽い食事を取りました。イベリコ豚の生ハム、ハモンべジョタはしっとりと柔らかく脂肪に甘味があり、さすが本場だなと感心しました。食後はもちろんLicor de bellotaどんぐりのリキュールを。食後酒で締めるのはスペイン人流です。


光の溢れるパティオでのんびりと気持ちの良い食事になりました。





見晴らしの良い丘に位置するこの街、急な坂道を登った後に見下ろす緑いっぱいの景色が印象的でした。羊や牛がのんびりと草を食む風景、当時とほとんど変わっていないのではないでしょうか。





旧市街から少し離れると、奇妙な風景に出くわしました。


線路沿いに等間隔で並ぶ電信柱、その上に何か大きな物が・・・コウノトリの巣です!!


更に進むと、コウノトリの住宅を発見!Extremaduraでは、コウノトリを保護しているそうで、電線などに引っかかるのを防ぐ為に、柱を立てその上に巣が作れるようにしてあるそうです。










コウノトリがのんびり散歩をする野原の真ん中にMuseo Vostell Malpartidaという現代アートの美術館がありました。羊毛の加工工場だったという古い建物を利用したこの美術館、オノヨーコが所属するアート集団FLUXUSの作品が数多く展示されています。


難解な作品もあったので、ガイドさんをお願いしてひとつずつ丁寧に説明して頂きました。


美術館に行くとものすごく疲れてしまうのは私だけでしょうか。がやがやした作品の詰まったギャラリーを一歩出ると、何も無かったかのようにコウノトリが巣作りの枝を集めて優雅に羽ばたいていたので、どこでもドアで瞬間移動でもしたような気分でした。