2010年3月24日水曜日

ハモン! ハモン! ハモン!


スペインと聞いて何を思い浮かべますか?

フラメンコ、パエリア、闘牛、ペネロペ・クルス、ペドロ・アルモドバル・・・・


私が一番に思いつく物、それはハモンセラーノ(生ハム)です。





日本だと、真空パックされた物しか見たことがなかったのですが、さすが本場!スーパーマーケットにも丸ごとのハモンが吊るされています。


切り売りもされていますが、丸ごと自宅に置く場合はハモン立てを使います。


うちにも去年のクリスマスに頂いた大切なハモンがあります。かなりワイルドな風貌なのが判りますか??黒光りした蹄付きなんです。見た目はいまいちですが、切り立てのハモンは格別です。


切りながら我慢できずについつい食べてしまうんですよね。


透けるくらい薄く切るのが美味しく食べるコツです。厚く切ってしまうとお肉の臭みが出るので要注意です。





ハモンはそのまま食べるだけでなく、スープにしたり炒めたり、お料理にも活躍します。


火を通すと塩気が立つので、個人的にはそのまま食べる方が好きですが、ハモンを使ったスープだけは別です。先日お料理教室でSopa de ajo(にんにくスープ)を習った際ハモンから取れたお出汁があまりにもおいしいので感激しました。





日本では妊娠中、生魚を食べてはいけないと言いますよね。スペインではハモンを食べるのを禁止されるそうです。熟成されていても生もの扱いになるのでしょうか。禁止されているのを知らず、妊娠中の友人の横で前菜にハモンを注文しようとした事があります。


「今ハモンを頼んだら、あなたの事嫌いになるかもしれないわ。」 と友人。


顔は笑っていましたが、本気だったんだと思います。








メキシコ人と結婚した兄弟に会う為、メキシコに遊びに行った友人から聞いた話です。


スーツケースの底にこっそり忍ばせて、お土産にハモンを持っていったところ、生のお肉を食べるのは気持ちが悪いとフライパンで焼かれ、せっかくのハモンもベーコンのようになってしまったそうです。かつてメキシコを始め、アメリカ大陸を征服したスペイン、押し付けで宗教や文化を広めましたがハモンのおいしさは自国にしっかり隠しておいたのかもしれません。








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